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解決事例一覧

複雑な不動産関係を整理し、相続手続と土地処分の方針を明確化した事例

2026.04.16
年齡 50代
ご相談者様の状況 被相続人の息子・娘
遺産の種類 不動産・現金・預貯金
ご相談分野 遺産調査/相続登記
担当弁護士 松﨑 洋二
解決までの期間 約9ヵ月

ご相談時のご状況

ご相談者様は、お父様のご逝去に伴う相続手続についてご相談に来られました。お母様もすでに亡くなられており、相続人はご相談者様とご兄弟の2名でした。
遺産としては、預貯金や現金に加え、自宅不動産のほか、山林や田畑など多数の不動産が存在していました。しかし、固定資産税の通知書の名義が複数に分かれているなど、被相続人単独名義の不動産だけでなく、祖父母世代との共有名義の不動産も含まれており、全体の所有関係が不明確な状態でした。
さらに、敷地内には井戸があり隣地と共同で使用されている状況や、電柱が設置され使用料が支払われているといった事情もあり、通常の相続手続に比べて検討すべき事項が多く、どのように整理すればよいのか判断が難しい状況でした。ご相談者様としては、最終的には不動産を手放したいというご意向をお持ちでしたが、その方法や進め方が分からず、手続が進められない状態にありました。

解決に向けた当事務所のアドバイス・対応

本件では、まず不動産の全体像と権利関係を正確に把握することが重要であると判断しました。そこで、登記情報や固定資産税資料を収集・整理し、不動産ごとの所有関係を一覧化するとともに、過去の相続関係を確認するための戸籍調査を行いました。これにより、複雑に絡み合っていた権利関係を整理し、現状を明確にしました。
そのうえで、それぞれの不動産について、相続登記を行うべきか、相続人申告登記で対応することが適切か、あるいは手放すことを前提に対応を検討すべきかといった観点から、実務的な方針を検討しました。また、井戸や電柱といった特殊な事情についても、関係機関への確認を行い、撤去の要否や実務上の取扱いを踏まえたうえで、ご相談者様にとって現実的な対応方法をご説明しました。
最終的には、一部の不動産については相続登記を行い、その他については相続人申告登記の制度を活用するなど、状況に応じた手続を選択しました。また、権利関係が複雑で対応に多大なコストを要する不動産については、あえて無理に整理を進めるのではなく、現実的な対応方針を踏まえたうえで整理を行いました。

解決にあたってのポイント

本件のポイントは、すべての不動産を一律に処理しようとするのではなく、個別の状況に応じて対応方針を柔軟に判断した点にあります。
地方の不動産相続では、長期間にわたり名義変更が行われていない不動産や、複数世代にわたる共有状態のままとなっている不動産が含まれることも少なくありません。そのような不動産について形式的にすべて整理しようとすると、時間や費用の負担が過大となる可能性があります。
本件では、不動産ごとに優先順位を付けたうえで、制度を適切に使い分けるとともに、現実的でない対応はあえて選択しないという判断を行いました。その結果、ご相談者様のご負担を抑えながら、必要な手続を適切に完了することができました。
相続手続は、財産の内容や権利関係によって進め方が大きく異なります。特に不動産が多い場合や権利関係が複雑な場合には、初期段階での整理が重要です。当事務所では、調査から方針の整理、具体的な手続まで一貫して対応しておりますので、「何から手をつけてよいか分からない」といった段階でも、安心してご相談ください。

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