年齡 | 70代 |
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ご相談者様の状況 | 相続人本人 |
遺産の種類 | 不動産・現金・預貯金 |
ご相談分野 | 法定後見人・任意後見監督人選任申立/遺産分割 |
担当弁護士 | 國丸 知宏 |
解決までの期間 | 約8か月 |
ご相談時の状況
ご相談者様は、亡くなられたお父様の相続手続きを進めたいと当事務所にご相談されました。
相続人はお母様とご相談者様ご兄弟で、相続人間の関係は良好で、争いはありませんでした。
しかし、お母様が高齢で判断能力の低下が見られたため、遺産分割協議を有効に行うために成年後見制度の利用が必要かどうかが課題となりました。
当事務所の対応
当事務所では、まずお母様の意思能力を確認したうえで、家庭裁判所への成年後見申立てを行いました。
審理の結果、後見人が正式に選任され、その後は後見人を通じて相続手続きを進めることになりました。
遺産には自宅不動産と複数の預貯金が含まれていましたが、相続人全員が協力的であったため、後見人の意見も踏まえたうえで、円満に遺産分割協議を成立させることができました。
当事務所では協議書の作成から登記手続き、預金の解約・振込まで一括してサポートし、すべての手続きが完了しました。
解決にあたってのポイント
今回のケースのように、争いがない相続であっても、高齢の相続人の判断能力が不十分な場合は、成年後見人を選任することが必要です。
成年後見人が関与することで、遺産分割協議が法的に有効なものとなり、将来的な無効リスクを防ぐことができます。
また、弁護士が家庭裁判所とのやり取りから後見申立て・相続手続きまでを一貫して対応したことで、依頼者は複雑な法的手続きを自ら行う必要がなく、安心して終結まで任せることができました。
まとめ
今回のケースでは、相続人全員が協力的であったため、成年後見制度を利用しながらもスムーズに遺産分割を完了することができました。
相続では「争いがある場合」だけでなく、「高齢の相続人の意思能力」が問題になるケースも多く見られます。
弁護士が関与することで、手続きが確実かつ迅速に進み、後見人を通じた円満な解決が可能になります。
当事務所では、相続・遺産分割・成年後見に関する手続きをワンストップでサポートしています。
高齢の相続人がいる場合や、手続きの進め方に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。