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解決事例一覧

相続放棄だけで安心?賃貸物件の清算トラブルを弁護士が解決

2025.09.17
年齡 70代
ご相談者様の状況 相続人本人
遺産の種類 債務・借金
ご相談分野 相続放棄
担当弁護士 久富 達也
解決までの期間 約6ヵ月

ご相談時の状況

依頼者様は、一人暮らしのお兄様と連絡が取れなくなり、警察と家主立会いのもと、お兄様の済む賃貸アパートの窓ガラスを割って室内に入ったところ、お兄様が入浴中に亡くなられているのを発見されました。 お兄様は独身で子もおらず、両親も既に他界していたため、依頼者様姉妹が相続人となりました。 遺産はほとんどなく、クレジットカードの債務や公共料金の未納があり、債務超過の可能性が高い状況でした。 さらに、家主からは、警察立会いで入室した際に破損した窓ガラスの修理代や、浴室ユニットバスの交換費用、「しばらく人に貸せない」として1年分の家賃相当額を請求されました。 依頼者様はこれらの請求に不安を抱き、「相続放棄をした方がよいのか」「家主からの請求にどう対応すればよいのか」と悩まれ、当事務所にご相談くださいました。

解決に向けた当事務所のアドバイス・対応

当事務所はまず相続財産や負債の有無を確認し、速やかに家庭裁判所に相続放棄の申述を行いました。姉妹お二人とも相続放棄が受理され、法的に債務を承継することはなくなりました。 そのうえで、賃貸物件の家主対応についても代理人として受任しました。相続放棄によって支払義務はありませんが、依頼者様は「迷惑をかけた分は一部負担したい」と希望されていました。そこで交渉の結果、15万円の解決金で清算し、それ以上の請求をしないとの合意に至りました。

解決にあたってのポイント

今回のケースでは相続放棄と家主との交渉という二つの課題がありました。相続放棄を早期に進めて債務を回避するとともに、高額請求については依頼者様の意向を尊重しつつ合理的な解決を図りました。弁護士が窓口となったことで依頼者様が直接交渉をする必要がなくなり、心理的な負担も大きく軽減され、スムーズな解決につながりました。

まとめ

相続放棄をすれば借金の承継を避けられますが、実際には賃貸物件の清算や第三者からの請求が絡むことも多く、相続人にとっては大きな負担となります。 当事務所では、相続放棄の申述から債権者や家主との交渉まで、依頼者様の状況に応じて一括対応しています。相続に関するお悩みや不安がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な弁護士が最適な解決策をご提案いたします。

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