general inheritance

相続一般

遺品整理Q&A

2020.10.26

監修 菰田泰隆 代表弁護士


亡くなった人の遺品整理は、どうしても悲しみがこみ上げてきて、なかなか進められない辛い作業です。また、実際にやってみると何からどう手を付ければいいのかわからないと感じることもあるかと思います。

そんな時、できるだけ落ち着いた判断ができるために、今回は遺品整理についてQ&Aの形でお答えしていきます。
質問

Q.大量の遺品の中で何から手を付けたらいいの?

A.まずは①別に保管しておくべき貴重品類、②思い出の品、③遺族が再利用できそうな物、④廃棄する物、といったように大きく分類分けすることをおすすめします。

Q.整理する際に気を付けることは?

A.貴重品を探して保管しておくことが大切です。通帳やクレジットカード、身分証明書、年金手帳、その他不動産の権利書などの重要書類は、解約や名義変更等の手続きが必要となるため、別で保管しておく必要があります。

また、遺品とともに遺言書が見つかることもあります。遺産分割後に遺言書が見つかると、せっかく行った遺産分割が無駄になってしまう可能性があるため、遺言書が保管されていないか必ずチェックするようにしましょう。

Q.相続人以外に対する形見分けで注意すべきことは?

A.基本的には、亡くなった人が愛用していた品を贈るのが一般的です。

宝石など高価な遺品を贈るときに、贈与税が発生して贈与相手に負担をかけてしまう可能性があります。そのため、できるだけ高価な遺品を贈ることは控えた方がよいでしょう。

Q.マンションの遺品整理をする場合はどこまで挨拶をするべき?

A.マンションでの遺品整理を行う場合は、物音を立てたり迷惑をかけてしまうことがありますので、両隣の方には挨拶をした方がよいでしょう。
搬出の際にエレベーターを頻繁に使う時は、マンションの管理人にも伝えておきましょう。

Q.遺品整理を進めているが、悲しさが込み上げてきて進まない…

A.遺品整理は亡くなった人と向き合う大切な儀式ですが、まだ気持ちの整理がつかない段階で遺品整理を行うことは、遺品を見ることにより感情移入してしまうため、なかなか難しい場合も多いです。

ご自身への負担が大きいようであれば、少し時間を置いた方がいいかもしれません。
あるいは業者に依頼し、一緒に整理を行う方法を検討してみても良いかもしれません。最近の遺品整理業者は、単に遺品を片付けるだけでなく、お坊さんを呼んで遺品の供養まで行ってくれたりと、メンタル的なサポートにも配慮してくれますので、ご自身だけでなかなか進まない場合にはぜひ活用をお勧めいたします。

Q.請求書はどこまで取っておくべき?

A.亡くなった人が行っていたクラブなどの会員費や公共料金は遺族が精算しなければいけません。
公共料金の場合は直近1ヶ月分、その他の請求書は最新のものがあればそれ以前の物は廃棄しても問題ありません。

Q.遺品の中に車があった場合の手続きは?

A.車も遺産になるので、相続の手続きが必要です。手続きが終わったら相続人がそのまま使用するか、売却することができます。どちらにしても名義変更の手続きが必要です。

Q.廃棄する遺品はどのように処分したらいいですか?

A.地域によって分別方法が違うので、市町村のホームページで確認しましょう。

家具や家電はリサイクルショップや遺品買取の専門業者に買い取ってもらえる可能性があります。また、思い入れの強い遺品は神社に供養してもらう選択肢もあります。

遺品の中には、相続に関わる重要なものもあるため、何をとっておくべきかわからない場合には、専門家に相談することをおすすめします。

遺品整理後は、不動産や宝石類など財産的価値のあるものは相続人による遺産分割の問題が発生します。遺産問題については、当事務所で初回は無料にてご相談を承っております。遺産について、ご不安のある方はお気軽にご相談ください。
 

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