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弁護士コラム

遺言書はいつ書けばいいのでしょうか?

2013.06.17

こんにちは、今回は遺言について最も多い質問を取り上げます。
「遺言を書いた方が良いでしょうか?いつ書けばいいでしょうか?」
この質問に対する回答は・・・「書いた方がいいですよ。すぐに書きましょう。」となるでしょう。
まず、遺言書とは、万が一亡くなったときに、自分の意思を明らかにする唯一の手段です。日常的に相続の紛争に接していますと、残されたご家族がもめる最大の原因は、故人がどのような意思を有していたのかが分からないという点にあります。長男さんは「自分が家を継ぐ以上、自分に全てを残すつもりだったに決まっている。」と考え、次男さんは「親は平等に財産を残すつもりだったに決まっている。」となります。
このような紛争は、財産が多い少ないにかかわりなく、全ての家庭において起こり得る話です。実際、当事務所で裁判所を使うまでの紛争となっているケースは、遺産が自宅の土地建物のみというケースが多く見受けられます。
遺言書を残すことは、残された家族に対して、最後にできる孝行だと考えてください。
また、「いつ書けばいいでしょうか?」とよく聞かれますが、遺言書とは書き直すことができるものです。遺言書は最後に書いたものが基本的に有効となりますので、1通目を書いた後に、財産状況が変化した、遺産の分け方について考え方が変わったなどの事情があれば、2通目を書けばいいだけのことです。
人間は、いつ何があるか分かりません。必要性を少しでも感じた時点で、すぐに1通目を書いておき、必要性を感じたら書き直せばいいのですから、万が一が起きる前に早めの準備を心がけましょう。

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