業種 | その他(サービス業) |
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企業規模 | 従業員10名以下 |
カテゴリ | 債権回収・ガバナンス・規定整備 |
担当弁護士 | 坂本 志乃 |
ご契約方法 | フレックス顧問契約 |
ご相談時のご状況
制作物の受注・販売を営むクライアント様より、顧客との取引に関するトラブル防止策についてご相談をいただきました。クライアント様では、LINEで制作物の注文を受けた際に、以下のような問題が発生していました。
- 制作完了後も商品を受け取りに来ない
- 制作作業後に一方的にキャンセルを申し出られる
現在、ご注文の多くがLINE経由となっており、都度契約書を取り交わしていませんでした。その結果、トラブルが生じた際に証拠として残るものがなく、対応に困っておられる状況でした。クライアント様としては、こうした問題を未然に防ぎ、顧客との取引を円滑に行いたいと考えておられました。
解決・改善に向けた当事務所のアドバイス・対応
当事務所では、LINEによる注文に関して、制作後のキャンセルや未受取といったトラブルを未然に防ぐため、注文受付時に「作業開始後のキャンセルは不可」である旨や「長期にわたり受け取りがない場合の対応方針」について、あらかじめ LINE上で明示することを提案しました。加えて、その文面を定型メッセージとしてクライアント様がすぐに使用できるよう、LINEでの返信用テンプレートを作成しました。クライアント様においても、当事務所の提案をもとに顧客との取引ルールを見直し、今後のトラブル防止と安心して取引できる環境づくりに取り組まれております。
適正な事業運営にあたってのポイント
近年、LINEやメールなど非対面でのやりとりが主流となり、注文後のキャンセルや商品の未受取といった「見えにくい契約リスク」が増加しています。こうしたトラブルは、注文時に注意事項を明確に伝えることで、多くが未然に防止可能であり、業務フローに無理なく組み込むことで現場の負担を増やすことなく対応できます。
当事務所では、契約書の作成やチェックにとどまらず、業務実態に即した運用改善を重視し、実践的で使いやすい仕組みをご提案しています。特に、トラブル発生前の早期相談により、より的確かつ現場に即した対応が可能になります。さらに、やりとりの明文化・定型化により、信頼関係を維持しながらリスクを抑える体制づくりが実現できます。
当事務所は、実務と法務を橋渡しするサポートを通じて、安心・安定した事業運営を支援しております。