【IT業・人材紹介・派遣事業】上場を目指し商標登録を行った事例

ご相談時のご状況

相談者様は、上場を目指す企業であり、上場に向けて内部体制の整備を進めたいというご希望がありました。内部体制の整備を進めるにあたり、会社の状況をヒアリングしたところ、会社のロゴや名称が商標登録されていないことが判明しました。商標登録はブランドの保護にとどまらず、企業価値を守るためにも欠かせません。このまま商標が未登録のままであれば、他社に無断で使用されるリスクが生じ、企業の成長にとっては少し不安が残る状況でした。

解決・改善に向けた当事務所のアドバイス・対応

そこで、弊所では顧問弁護士として、上場を目指す企業にとってロゴや主要なサービスに関連する商標の登録の重要性を説明し、商標登録に必要な簡易審査を実施しました。具体的には、既に同じようなロゴや名称が他社に登録されていないかを事前に確認し、その結果、取得可能な商標区分をピックアップしました。その後、相談者様の現状及び今後のビジネス展開に合わせて取得すべき区分の範囲について検討を行い、最終的に取得すべき区分が決まった段階で、弊所にて申請書類の作成および特許庁への申請手続きを行いました。

適正な事業運営にあたってのポイント

上場を目指す企業にとって、商標登録は必須ではありませんが、上場審査の過程で、商標の権利状況が適切に確保されているかが審査対象となったり、主幹事証券会社から商標登録申請を行うよう指導される場合もあります。また、ブランド価値や企業イメージを守るためには商標登録が非常に重要です。商標登録を行うことで、他社による不正使用や模倣を防ぎ、ブランドの信用を守ることができます。

商標登録の審査には通常、6か月から1年ほどの時間がかかります。そのため、事業が成長する前に計画的に商標を取得することをおすすめします。また、他社がすでに商標を取得している場合、同じ区分での取得はできません。そのため、商標登録を検討している段階で専門家に相談し、簡易審査を依頼することで、スムーズに商標登録の手続きを進めることができます。

商標登録は企業の未来を守るための大切なステップです。専門家とともに計画的に進めることで、安心して事業を拡大できるでしょう。