解決事例一覧

【教育機関】SNS活用に関する講演会 ~リスク管理と効果的な活用方法~

2025.09.29
業種 教育機関
企業規模 従業員50名以上
カテゴリ 誹謗中傷・風評被害・ガバナンス・コンプライアンス
担当弁護士 中山 恵
ご契約方法 フレックス顧問契約

ご相談時のご状況

ある学校法人を運営している顧問先様から、近年度々話題となっているSNSについて、職員向けに講演会を開催してほしいというご依頼がありました。具体的には、教育機関(幼稚園から大学、専門学校まで)の公式SNS(X、インスタグラムなど)を利用して、現在の学生やその保護者、さらには募集ターゲット層である学生、保護者に向けて情報発信を行う際に、注意すべき点についてのアドバイスを求められました。
さらに、SNSでの投稿によって「炎上」するリスクについても懸念されており、どのような事例が炎上の原因となるのか、またその際にどのように対応すべきかについてもご質問がありました。加えて、教育機関に携わる教職員がプライベートでSNSを使用する場合、学生や保護者がそのSNSを閲覧することを想定し、どのような点に注意する必要があるかも、ご相談いただきました。

解決・改善に向けた当事務所のアドバイス・対応

当事務所では、SNSに関する基本的な知識やその利用上の注意点を、教職員向けにわかりやすく解説するための資料を作成し、教職員が集まる職員会議にて、弁護士が講演会を行いました。
講演会では、SNSの基本的な特徴から、代表的なプラットフォーム(Instagram、Xなど)の使用例を紹介し、SNSの拡散力や双方向性が持つリスクについて触れました。また、実際に起こったSNS炎上事例を取り上げ、投稿前のチェックや承認体制の必要性、その後の対応方法について具体的にアドバイスを行いました。SNS利用時のリスクと対策を理解することで、日常業務において教職員がSNSを適切に活用できるようサポートしました。

適正な事業運営にあたってのポイント

SNSは学校法人にとって、広報活動や情報発信において強力なツールであり、うまく活用すれば集客や学校の認知度向上に大いに役立つ一方で、その利用には慎重さとリスク管理が求められます。特に教育機関では、生徒や保護者との信頼関係が非常に重要なため、SNSを通じて不適切な情報発信が行われた場合、信頼を損ねる可能性が高く、場合によっては炎上に繋がることもあります。そこで、当事務所ではSNSの炎上事例を取り上げ、より身近に感じてもらえるような具体的なリスクを提示しました。教職員はSNS活用のリスクについて、より強い危機感を持ち、慎重に発信を行うようになりました。
講演会後には、万が一SNSで炎上した場合の対応方法についても学校運営側にアドバイスを行い、迅速に対応できる体制を整備することの重要性を伝えました。具体的には、炎上が発生した際にどのように対応するか、誰がどのように対策を取るべきかを明確にし、トラブルを最小限に抑えるための仕組みづくりを支援しました。

SNSの利用は、教育機関に限らず、企業においても非常に有効な手段ですが、同時にリスクも伴います。情報が迅速に広がり、炎上や誤解を招く可能性があるため、適切なリスク管理が不可欠です。SNSを活用する際は、個人情報やプライバシー保護に十分注意し、投稿内容を慎重に確認する体制を整えることが重要です。
教育機関でも企業でも、SNSの適切な活用とリスク管理を徹底することが、ブランドの信頼を守り、業務にプラスの影響を与えるための鍵となります。当事務所では、教育機関をはじめ、企業や組織がSNSを安全かつ効果的に活用するためのサポートを行っておりますので、SNSに関するリスク管理や運用方法についてお困りの際には、ぜひご相談ください。

050-5799-4475 受付時間:9:00~18:00
Web予約 24時間受付