新着情報

コロナ対策に「バーチャル」な株主総会を

株主総会を開催する際、代表取締役や取締役などの会社役員や株主が同じ場所に集まるという方法が一般的に用いられています。

なぜなら、決算や役員に関する会社経営にとっての重要なことを審議する必要があるからです。
そのため、会社と株主との間で、同時に双方からの発言が確保されなければなりません。

株主総会の開催方法

しかし新型コロナウイルスの蔓延拡大によって、感染予防・株主の健康を考慮しなければならなくなりました。
そこで、2022年現在、以下の4つの方法が株主総会の開催方法として認められています。

1.リアル株主総会
2.ハイブリット参加型バーチャル株主総会
3.ハイブリット出席型バーチャル株主総会
4.バーチャルオンリー型株主総会

会社役員や株主が一堂に集まって開催する株主総会のことを「リアル総会」といいます。
それに対して、インターネットなどを利用した仮想空間で開催される株主総会のことは、「バーチャル株主総会」と呼ばれています。

また、リアル株主総会を開催しつつも、バーチャルによって株主が参加または出席する株主総会「ハイブリット型バーチャル株主総会」といいます。
これに対して、リアル株主総会を開催せず、バーチャル株主総会だけで行う株主総会「バーチャルオンリー型株主総会」といいます。

ハイブリット型バーチャル株主総会は、物理的に会社役員や株主が集まるリアル株主総会を開催する一方で、当日その会場にいない株主がインターネットを用いて、離れた場所から「参加」または「出席」することを認めるタイプです。
これには、株主が議決権を行使したり、会社経営陣に質問などができるハイブリッド「出席型」と、リアル株主総会を遠隔地から傍聴することができるハイブリッド「参加型」の2種類があります。
出席型は、インターネットでつながっている株主に議決権などの株主権行使まで認めるもので、参加型は、インターネットによって株主総会に参加する株主には議決権などの株主権行使を認めないものです。

以下にポイントをまとめます。

1.リアル株主総会

会議室や会場を借りるなど、会社役員や株主が物理的に同じ場所に集まる場所が必要です。

 

2.ハイブリッド参加型バーチャル株主総会

ハイブリッド参加型バーチャル株主総会は、リアル株主総会を開催することに加えて、遠隔地にいる株主がインターネットなどを使って審議を傍聴できる株主総会です。
参加型は、会社法上の出席者とは認められないため、議決権の行使などを行うことはできません。
株主総会の様子を傍聴したいという株主の要望に応えることができます。

 

3.ハイブリッド出席型バーチャル株主総会

ハイブリッド出席型株主総会は、リアル株主総会の開催場所にいない株主が、インターネットなどを使って出席できる株主総会です。
会社法上の出席に当たるため、離れた場所にいる株主も議決権行使などの株主権を行使することができます。

 

4.バーチャルオンリー株主総会

バーチャルオンリー型株主総会は、リアル株主総会は開催せず、インターネットなどでつながった取締役や株主が仮想空間で株主総会を行うものです。
バーチャルオンリー型株主総会は、一定の条件をクリアした上場企業のみ認められています。

 

まとめ

このように、リアル株主総会以外にもいくつかのパターンが認められています。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、株主総会の開催方法を改めてみてはいかがでしょうか?

 

当サイトのコラムの著作権は法人に帰属します。
記載内容は投稿日時点のものとなり、法改正等で内容に変更が生じる場合がございますので予めご了承ください。