福岡プロマーケット(FPM)とは?
福岡プロマーケット(Fukuoka PRO Market、以下「FPM」)は、福岡証券取引所が運営するプロ投資家向けの株式市場です。
東京プロマーケットと同様、一般投資家ではなく、一定の知識・経験を有するプロ投資家を対象としており、企業の実態や成長性、管理体制を重視した上場が可能な市場として位置づけられています。
一方でFPMは、地域経済との結びつきや、地場企業の成長支援という明確な思想を持つ点に特徴があります。
概要・目的
FPM(福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )は、九州・福岡を中心とした企業が、資本市場へのアクセスを通じて持続的な成長を実現することを目的として2024年12月に創設された市場です。
全国規模・グローバル展開を前提とする市場とは異なり、地域に根差した事業モデルや、中長期的な成長ストーリーを丁寧に評価する点に特徴があります。
そのため、「企業規模は大きくないが、事業の実態や将来性には自信がある」「地域経済の中で確かなポジションを築いてきた」といった企業にとって、有力な選択肢となっています。
ターゲット企業
FPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )は、福岡や九州に本社を置く企業に限らず、全国の企業が上場を目指すことが可能です。
また、東京プロマーケット(TPM)との同時上場が可能である点も、FPMの大きな特徴の一つです。
TPM(東京プロマーケット・TOKYO PRO Markert)とFPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )を併用することで、首都圏と地域市場の双方に情報発信を行うといった活用も考えられます。
他市場と比較した特徴
FPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )は、プライム・スタンダード・グロース市場と比較して、株主数や流通株式時価総額といった画一的な数値基準に縛られない点に特徴があります。
また、東京プロマーケット(TPM)ではJ-adviserが行っていた上場審査および上場後の継続的な指導については、同様の役割を持つF-Adviser が実施します。地域市場だから簡易という位置づけではない点には注意が必要です。
福岡プロマーケット(FPM)への上場メリット
福岡プロマーケット(Fukuoka PRO Market)への上場を行うことのメリットとしては、下記ような例が挙げられます。
①地域密着型市場による信頼性
福岡プロマーケット(FPM)は、福岡・九州を中心とした地域経済と近い距離感で企業を評価することを目的とした市場です。
それゆえ、FPMへの上場は、地域経済・地域金融機関・地場企業との関係性の中で、一定の信頼性を備えた企業であることを示す手段となります。
特に、福岡・九州エリアにおいて事業を展開する企業にとっては、「地域市場において評価を受けている企業」であること自体が、取引先や金融機関からの信用向上につながりやすく、これは全国市場を前提とするTPMとは異なる、FPMならではのメリットの一つといえます。
②投資家・業界との接点強化
FPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )は、プロ投資家に限定された市場であることに加え、地域の成長企業を支える市場として2024年12月に開設されたという背景があります。
そのため、福岡・九州(あるいは地域企業の成長)に関心を持つ投資家や関係者に対しての接点を作りやすい市場です。
上場を通じて企業情報が整理・公開されることで、これまで届いていなかった層にも地域にこういう企業があるという認知が生まれます。
その結果として、下記のような実務的な繋がりを生み出すことも期待できます。
●地域投資家との対話のきっかけ
●同じ経済圏で事業を行う企業との協業検討
●福岡発の事業としてのブランディング
TPMが「全国・首都圏を含めた広い市場との接点」を意識した市場であるのに対し、FPMは、まずは地域でしっかりと認知・理解されることを重視した市場と位置づけることができます。
③地場企業としての企業価値の向上
東京プロマーケット(TPM)が全国・首都圏を含めた広い市場との接点を意識した市場であるのに対し、福岡プロマーケット(FPM)は、まずは地域でしっかりと認知・理解されることを重視した市場です、
そのため、FPM(福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )への上場は、企業の知名度を一気に高めるための施策というよりも、福岡・九州を起点に、企業価値を一段ずつ積み上げていくための選択肢として捉えることができます。
また、FPMは東京プロマーケット(TPM)との同時上場や段階的な活用も可能であるため、まずは地域市場で評価を受け、その後に情報発信の幅を広げていくといった戦略も取り得ます。
このようにFPMへの上場は、福岡発の企業として、無理のない形で企業価値を高めていくための現実的な選択肢といえるでしょう。
上場にあたっての準備事項・スケジュール
FPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )への上場においても、事前準備の質が上場スケジュールを左右する点はTPMと共通しています。
1:F-Adviserとの契約・上場に向けた社内体制の整備
FPMへの上場にあたっては、F-Adviserとの契約が必要となります。
ただし、F-Adviserは上場に向けて社内体制を一から整備構築する立場にはないため、あらかじめ社内体制が上場に適した体制になっていることを前提に、審査および継続的な指導を行うこととなります。
そのため、F-Adviserに相談する段階で、「法務・労務・ガバナンスに重大な課題がない」「上場を目指す前提としての社内整備が一定水準で進んでいる」という状態に達していることが求められます。
具体的な整備内容については、別ページで詳しく解説していますが、FPM上場であっても、幅広い分野にわたる事前整備が必要である点は共通です。
2:監査法人との契約および監査
FPMへの上場にあたっては、監査法人による最低1期分の会計監査を受けることが必要となります。
事前に監査法人と契約し、日常的な会計処理や決算体制を確認しながら運用を整えておくことで、上場検討段階からスムーズな準備が可能となります。
3:福岡証券取引所への上場申請・審査
社内体制整備、F-Adviser・監査法人との連携を経て、福岡証券取引所への上場申請を行います。
この段階では、法務DD・労務DD・会計DDが完了していることが前提となり、証明書類として提出が求められます。
審査期間は、概ね3~6か月程度が目安となりますが、事前準備の段階でどこまで整理できているかによって、スケジュールの見通しは大きく変わります。
FPMでは特に、「上場後も地域で継続的に事業を行っていけるか」という視点が重視されるため、短期的な対応ではなく、中長期を見据えた準備が重要となります。
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Nexill&Partners Groupは、福岡に本社を置く総合士業グループとして、
FPM (福岡プロマーケット・ Fukuoka PRO Market )上場を見据えた企業の事前準備を支援してきました。
F-Adviserや監査法人が本格的に関与する前段階から、法務・労務を中心とした体制整備を行い、上場に向けた土台づくりをサポートしています。
「福岡プロマーケット(FPM)上場を検討しているが、何から手を付けるべきか分からない」
「F-Adviserに相談する前に、現状を整理したい」という企業様に向けて、
スモールDD(簡易デューデリジェンス)にも対応しています。
福岡プロマーケット(FPM)への上場を検討されている場合には、ぜひ一度ご相談ください。
