医療業界の経営・法務・労務に精通した総合リーガルファーム
病院 診療所 クリニック 歯科医院 薬局
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診療報酬改定のたびに利益率が圧縮される一方、医師の働き方改革・ハラスメント防止法制・高齢者雇用延長義務など、クリニックを取り巻く労務規制は複雑さを増していますが、実際の労務管理の実務としては「紙タイムカード+手計算」「就業規則は10年前のまま」「院長とスタッフの口約束でシフト調整」というような属人的運用を続けているクリニックも少なくありません。管理や運用に不備があった結果、①未払い残業代の発生、②労基署による調査勧告リスク、③求人での他院比較による採用難―といった直接的・間接的な経営リスクが顕在化してきます。
労務コンサルティングは、単に規程だけを作り直すのではなく「制度設計 →必要に応じたDX化→ 制度定着支援 → 改善支援」を一連のサイクルで整備し、院長が診療に集中できる環境をつくる“仕組みづくり支援”であることが重要となります。
当事務所にて労務コンサルティングを行う際、主に実施するのは以下のような部分です。
規程自体が存在していない場合はまずは規程の作成、規程が存在している場合は法改正含めて最新の法令に対応した条文になっているのか、実際の運用と規程内容が一致しているのか、その他、個別具体的な手当や制度の条文整備など、クライアントの状況に沿った内容での規定整備を行います。また、変形労働時間制などを導入する場合は、必要な届出を含めてフォローします。
適切な労務管理を行うため、既存の管理状況を確認の上で、必要であれば勤怠管理システムなどの導入を含めて管理方法の検討を行います。勤怠打刻だけでなく、有給申請・承認までカバーしているようなシステムもありますので、上長の承認フローも含めて、できるだけ管理工数を減らしながら必要な労務管理ができるような制度設計を行います。
日常の給与計算手順に法的に是正が必要な点がないか、社会保険手続についても不足や不備がないかを確認し、必要であればアウトソーシングを含めて適切な形での実施ができるよう業務フロー構築を行います。
雇用契約書・労働条件通知書が全員に交付されているか、記載内容について法的に是正が必要な点がないか、紛争リスクとなる点がないかなど、契約書や労働条件通知書の内容および条文を確認し、不足がある場合は書式・ひな形の整備を行います。
セクハラ・パワハラなどのハラスメント事案に対して相談窓口をどのように整備するか、従業員のメンタルヘルス施策をどこまで整えるかを検討し、必要に応じて外部委託も含めて制度設計を行います。
賃金規程が無い場合は作成を行い賃金体系を明確化するほか、キャリアパスの策定、評価制度の策定など、昇給・昇格に関する基準を見える化し、人材の定着や採用につながる制度設計を行います。
その他、クライアントの要望や課題感を事前にヒアリングの上で、必要となる制度設計や改善提案を随時行わせていただいております。
・従業員の残業を減らしたいがどうしたらよいか分からない
・福利厚生をもう少し充実させたいがどういったものを入れたらよさそうか
・夕方以降や休日に働いてくれるスタッフの確保が難しく困っている
・代替わりを機に、昔ながらのやり方からITを活用した形に切り替えたい など
先生ごとに気になること、困っておられることは変わってきますので、個別に状況をお伺いしたうえで、そこをカバーできるような形でコンサルティングをさせていただきます。
現在の労務管理状況のどこに問題があるのかをまずは網羅的に知りたいというニーズがある先生は、労務監査を先に実施されるのも一つの方法です。
労務監査で問題点を洗い出し→出てきた問題点を労務コンサルティングで改善というような段階を踏んで進めることで、より効率的に課題解決に取り組めます。
当事務所では、弁護士のほかに社労士、税理士など複数の士業が在籍しておりますので、労務コンサルティングを行う上で付随して発生する法務面や税務面もカバーできる体制を整えております。
また、システム導入を含めて、院内のIT・DX化まで考慮した形での制度設計が実現できるようフォローさせていただきます。
労務管理や採用・人材戦略面で課題を抱えておられる先生はまずは初回無料相談をご利用ください。