先程、支払ったお金には「資産」と「費用(経費)」の2種類があることをお伝えしたのですが、支払ったお金がどちらにあてはまるか、これは重要なことなのでしょうか。
言葉だけを聞くと、資産が多い方が良い気がします。
しかし、会社にとってのコストを考えると、経費になった方が、コストを安く抑えることができるのです。税金は、会社のコストのひとつであり、仕組みとして、基本的に税金は利益に対して課税されます。
つまり、経費が増えると利益が小さくなるため、課税される税金の額も小さくなります。
では、コストとなる税金を抑えたいからといって、お金を払っても「目に見えるもの」が何も手に入らないものすべてを経費にすることは可能なのでしょうか。
答えは不可能です。「利益=売上―経費」なので、この二つには対応関係が存在していなければなりません。対応関係というのは、目的無く経費を使うのではなく、売上をあげるために経費を使うことです。
例えば、住宅兼店舗の水道代。この水道代のうち、経費にすることができるのは、売り上げに必要な店舗で使った分のみになります。
以上から、対応関係の必要性が分かったかと思います。
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